腐女子と呼ばれる人と初遭遇したのは小学校の時だった

ファイファン3をやっていて、最初に自分たちがいたマップが全てだと思っていたんだけど、飛空艇を手に入れて空から世界を見てみたら、自分たちが見ていた世界は浮遊大陸と呼ばれる小島でしかなくて、本当の世界はもっと広かった。

という設定はめちゃくちゃ興奮した。

 

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井の中の蛙大海を知らず」という言葉があるけれども、ファイファン3の浮遊大陸はまさにソレだった。ファイナルファンタジーファイファンと略すのが少数派だということも、チームを2つに分ける時のジャンケンのかけ声の「グーチー」が少数派だと気付いたのも同じ様にソレ。常識が覆されると衝撃を受ける。あと、ウチの地域では多いが勝ちよジャンケンはみんなグーを出すっていう暗黙の了解があって、それに気付かない子は絶対に勝てないってのがあったんだけどどうやらそれもウチらの地域だけらしい。

 

そういう意味では忍たま乱太郎には凄くビックリした。

 

中学校の時、ふとインターネットで忍たま乱太郎を調べると、忍たま乱太郎のキャラ同士を恋愛させている小説やイラストがたくさん出てきて驚いた。自分が見ていたドタバタアニメをそういう風に楽しんでいる人がたくさんいたという事実に驚いて「お、、、オレの知らないところで(オレらの)忍たま乱太郎をこんな風に楽しんでいたのか、、、」と、思った。

 

後にコミケやオタクやBLや腐女子という文化を学ぶ内に「あ!忍たまってそういう風に愛でてた人がたくさんいたのね!あのサイトを楽しんでた人の気持ちなんとなく分かった気がする。俺なら喜三太かな?なんかかわいくない?」と理解していった。

 

んで、最近思い出したんだけど、それよりも先に生で腐女子と呼ばれる人に会っていたなと。

 

小学校時代の友人コバジュンの姉がまさにそれだった。

 

コバジュンと言えば

  • なぜかペレと同じ発音でオ↑レ↓と発音する
  • 勉強はできないが足だけはめちゃくちゃ速い
  • 原始人の様なマッシュルームカット
  • 家がめちゃくちゃ貧乏
  • ゲームを買ったと伝えると何故か翌日弟(こいつもマッシュルームカットで相当のバカだった)と共に「遊ばせて」とアポ無しで家に来る


以上の特徴でおなじみのコバジュン(小学校時代アポなし訪問って普通だった気がするな。気が向いたら家に向かってインターホン鳴らして会いに行くみたいな)である。

 

 

とある日、コバジュンの家で遊んでいたら、コバジュン姉が興奮しながらプレステをしていた。やっているゲームは私立ジャスティス学園という格ゲー。シナリオモードがあり、ときメモのようにキャラと恋もできちゃう仕様で、エッジという不良キャラにハマっているみたいだった。

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エッジ

 

「あー♥エッジくん、マジかっこいい!」「ヤバイ!」「ジュン、ほら見て!カッコよくない?」など、スト様が死んだのコピぺのテンションを地でいくコバジュン姉を見てなんか分からないけどすごい怖かった。当時から「コバジュンの姉ちゃんヤバいな」って思いながら見ていた。

 

高校に入ると何人かいた「オタク趣味全開の早口で声がデカい、やたらとツッコミにまわる女の子」だったんだろうけど、エッジのカッコよさをそんなに俺らに伝えたかったんだろうか?

 

コバジュンの話もエッジの話も実はどうでもよくて、忍たま乱太郎に代表される「俺らの知らないところで別の楽しみ方をしている層がいる」ってあとから気づくのって結構衝撃ですねという話。