自分の悩みに国が動いた話

以前、WEBメディアびっくりセールという、WEBメディアが同人誌などを売るリアルイベントに遊びに行った時のこと。

 

とある女性向けメディアが「恋愛のプロである編集部が悩み相談に乗ってあげる権」というものを販売していた。

 

自身の性格上、悩みを人に打ち明ける事は非常に少ない。何故なら「ほとんどの悩みは、自分の中に答えをもっている」と考えているからだ。

 

二択だとしてキッチリ50/50な訳がない。1%でも多い方を選べ!以上!と、ゾマホンの話し方なみに強制終了。それを自分にも他人にも強要するので、悩み相談をしても自己完結で終わってしまうのである。

 

そんな俺が悩み相談をするとどうなるか?

 

俺「いや〜、好きな人が出来ないんですよね……」

 

女「そうなんですか〜?それは何でですか!?」

 

俺「いや、もう分かってるんですけど!結局、自分が一番好きなんですよ」

 

女「まあ、でもそういう方いらっしゃいますよね」

 

男「いや、いい関係になることもあるんですよ!でも、ちょっと話す内に『あー、なんかめんどくさくなってきたなー。一人でラーメンでも食べて帰りたい』とか思ってしまって」

 

女「うんうん……」

 

男「でも、別にこれはこれでストレスフリーなので苦じゃないんですよ!だから別にこれでいいというか……」

 

女「何しに来たんですか?」

 

男「アッ!そうだ、悩み相談だった……。え〜っと、僕はこれでいいんですかね?」

 

恋愛の悩み相談なのに、主題が恋愛じゃなくなってしまった。

 

女「あんまり、そんなに恋愛とか大事にしてないですよね?いいんじゃないですか?」

 

男「まあ、そうなんですけど……。人並みの恋愛はしたいというか……」

 

すると、横で話を聞いていた副編集長的な人が俺に

 

副「まずは、その性格が問題なんで、自衛隊にでも入って揉まれないとダメじゃないですかね?自衛隊に入りましょう」

 

いやいや、俺の些細な悩みに国を利用するな。あと、俺の問題って国が関わらないと治せない、そこまでの状況だったの??

 

少なくともインターネットメディアのイベントなんだから、一番遠いと思われる公営の自衛隊で解決しないでくれ。あと、ここまでキちまったオレを助けてくれ!

 

自衛隊ラブ師団恋愛相談課ってあるんですか?