思い出の賞味期限は5年説

人生において「あ、俺コレ一生好きだな、、、」って思えるモノに出会えるのはすごく嬉しいし素晴らしいことだと思っていて、実際何度か思ったことあるんですけど、そんなたまにしか思えない出会いすら5年経てば考え方が変わってしまうなと最近気付いた。

 

 

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「あ、俺コレ一生好きだな、、、」ってのは自分の人生において無いのかもしれない。

 

それを最初に実感したのはナンバーガールというバンドだった。出会いは中学の頃、隣の家が契約してたスカパーの電波がなぜか家にも来ててタダで見られたスペースシャワーTVでみたPVだった(今PVって言わずにMVって言うんだってね。こんなところにも世代踏み絵が現れたよコリャ。意地でもPVって言い続ける)

PVを見て衝撃を受けた僕は思わず隣駅のTSUTAYAまで、ケツ上げしてロッカクをつけたママチャリで向かいCDを全部借りてきた。この辺からスカパー教育のおかげで色々な音楽を聴くようになる。

 

余談だけどスカパーとかの専門チャンネルの契約してた家庭の子ってその後の人生大きく狂わすと思うんですよ!カートゥーンネットワークって海外アニメ専門チャンネルにハマってアニメーターになった友人がいるし。スカパーじゃないけどオンエアバトルを見た後、WOWOWの無料放送時間の時にやっていたサウスパークを見て「なんだこれ!アメリカではこんなのが許されるのか!」って思いながら深夜2時くらいにリアルタイムで見てゲラゲラ笑ってたし。起きられないときはVHSを3倍にして録画までして!無料放送から外れた時のWOWOWのあのグチャグチャの画面の悲しさったら無いね!

 

ナンバーガールはそこからハマって、音源は全部買って、アナログプレイヤーもないのにLPとかクイックジャパンに付いてた付録とか、ディスクユニオン特典のレア盤とかもほぼ集めていた。なぜそこまで集めていたかというと「あ、俺コレ一生好きだな、、、」病に冒されていたからで。一生好きなんだからそれにはお金をかけて全て集めきろうという感覚で。

 

当時から音源はiTunesでCDは管理していたんだけど、やはり好きなものは物欲が出てしまうもので再発盤とかも買っていた。

 

「あ、俺コレ一生好きだな、、、」病が冷めるのは急に来た。なにか欲しいものが出来た時に「あ、これもうiPodに入ってるからな、、、」と思ってしまい、再発盤をユニオンに売ったのがキッカケで、それ以降はなにかしら理由をつけてはたびたび売ってしまっていた。夢から醒めるというか、思い出を売るというか、、、ナンバーガールなのでOMOIDE表記にするべきか迷った)

 

「今一生モノを売ってるな、、、」って思いながらユニオンの買取表をもらっていた。もちろんナンバーガール以外にもももクロとか、ジョジョとか、くにおくんとか「これ俺にとっての一生モノだな」はあったけど結局手放して行く内に、一生モノというのは幻想であることに気付いていった。

 

そこからは「結局売るのであれば、、、」って考えで新品買った楽しんだらすぐ手放すことにしている。今、手元にはナンバーガールのCDも、解散後のバンドのZAZEN BOYSのCDも手元にない。むしろCD自体が数えるほどしか手元にない。この手元にあるCDは現在進行形で好きなアーティストのCDなのだけど、これらもいつか手放すんだろうなと思っている。

 

 

そういえばどんなに嫌なことがあっても「今はしんどいけど5年経てば絶対ネタになる!!」っていう考えを持っている。

 

それすらも超える一生モノに会っていないだけなんですかねえ?

 

これは一生ものだ〜と〜♪(広末涼子

 

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