一番「関西に来た!」と思える味は串カツでもお好み焼でもなく、駅ナカの立ち食いうどん屋だという話

ナンバーガールがライブをするというので、東京から京都へやって来た。今、帰りの新幹線の中でこの記事を書いている。(ナンバーガールはすごく良かった)

 

京都駅を出発する前、「東京に戻る前に京都らしい何かを食べたい!」と思い、2.7秒の長考を経て「うどんを食べたい!」となった。東京では味わえない昆布だしのうどんを食べたい!!あのおつゆが全部飲めるやつ!

 

京都駅前を歩いてみた。が、あるのは1杯1000円近くする「おうどん」のお店ばかりだった。

 

「おうどん」というのは簡単に言うと

 

「京都いうたらおうどんどすえ。すこ〜しお高いかもしらんかしら、こだわりを持って作ってますどすえ。にしんそばなんかもありますさかい……」

 

みたいな考え方をしてそうなお店(これはもちろん偏見)。観光客向けというか、なんというかこだわったお店。京都駅前は自分が見た限り、そういった「おうどん屋さん」しか見当たらなかった。

 

違う!!!!

 

俺が食いたいのは、地元の人がテキトーに食べるヤツなのよ!「うどん」を食べたいの!!

 

「今日、打ち合わせやから夜までメシ食われへんやん。ここでええわ。おばちゃん、かけひとつちょーだい!はい、300円!」みたいな、大切には扱われていない「うどん」を食べたいんだ!

「おうどん」は多分東京でも食えるのよ!!でも、「うどん」は東京に輸入する必要性がないからこそ、東京で食べられない味なんですよ!!!

 

ということで、わざわざJRの入場券を買って駅ナカの立ち食いうどん屋へ入った。


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そうそう、この地元の人が当たり前と思っている素のうどんが俺には嬉しい。ナナメに薄く切った青ネギ、風味の良い七味。これこれ。

 

関西に行くと「うどん」を食べられる店がどこにあるか分からないので、いつも立ち食いうどんを食べてしまう。

 

関西には何度も行って、色々なものを食べて来た。串カツ、お好み焼き、ホルモン、にしんそば、ミックスジュース、かすうどん、イカ焼き……

 

でも、俺にとって最も「関西に来た!」って思えるものは、駅でパートのおばちゃん同士が世間話をしながら提供してくれるこの立ち食いの「うどん」なのである。

 

関西の人にとっての「東京の味」というのも知りたい。俺にとって「そんなんが東京の味なの!?(笑)」というものな気がする。

 

「なんでもないような事が♪幸せだったと思う♪」

 

虎舞竜のこの名曲、この現象のことを歌ったんだと思う。

 

違うんですか!?そうですか……