レポートっていうのは7日以内に書かないとネタが腐ってしまいますよね。
さて、8日前の10/31にデイリーポータルZ主催の地味な仮装のハロウィンパーティーに行ってきました。
地味な仮装とは?
・通常はコスプレの対象になってないコスチュームを着てくる
・説明されてようやくわかるものでもOK(高校の現国の山本先生、とか説明されてもわからないものでもOK)
去年の地味な仮装パーティー記事
今回の募集記事
去年、この記事を読んでめちゃくちゃ興奮したのを覚えているんですよ。こんなにおもしろいイベントがあるのかと!特に記事内で林さんが言っていた以下の部分に思わず膝を打った。
急にハロウィンが盛り上がり始めた。
流行りものに対してはどう折り合いをつけていいか悩む。
ゾンビのメイクして渋谷でイエー!とかやるのはどうなんだ。でもなんだかちょっと楽しそうではないか。混じりたい、恥ずかしい。
そこで自分でルールを決めたパーティを開催することにした。 これならクリエイティビティと浮かれた気持ちを両立できる。楽しいハロウィンを早速サブカルにしてしまってすいません(&ざまあみろ)という気持ちもある。
ああ!もうなんて素晴らしい考え方だ!!僕はこまっしゃくれクソメガネなのでこれまでハロウィンなんて大嫌いとグチグチ言っていたんだけど、これなら楽しめるぞ!
そもそもなぜ今までハロウィンに参加していなかったのか?理由は多分こう。
・一人で仮装は恥ずかしい
・一緒にやる友人がいない
・仮装するなら他人と被りたくない
・若者のガヤガヤした感じが苦手
以上。
心が童貞なのがすごくわかる。しかし、地味な仮装のハロウィンはどうだ!
・来る人みんなDPZが好き
・みんな一人で来てそう(インターネット好きは孤独という偏見)
・むしろかぶらないのが求められている
・誰もモテを意識してこなさそう
完璧じゃないか。完の璧。パーのペキ!
去年記事を見た時から「来年やるならどんな格好しようかな?」とか考えていた。みんなが知っている、かつ「そう来たか!」と思わせる、かつ頑張りすぎていない仮装。すべての条件が揃う仮装を度々考えていました。
・ロマンシングサガ3のボストンがひらめいた時
→スーファミ好き以外分からないし、エビのきぐるみが高そう
・周富徳(中華料理のコックさん)
→他人と被りそう、中華鍋が重い
・さっきまで大蛇に飲まれていた人(ブリーフで全身をローションでヌルヌルにする)
→裸ネタは人を選ぶ
・ロードバイクに乗る人
→被りそうだし、わざわざ高い金を払って衣装買いたくない。
そんなかんじで色々悩んでいたら最終的に考えすぎてしまってもう"概念"の仮装がしたいとか考えていた。「優しさ」とか「食欲」とか。そこまで行くと現代アートじゃないか!
しかし、いいのが浮かんだのです、これ。
パワーポイントのクリップアートにいた人。
これならみんな知ってるし、言われて「あーーー!!」となる絶妙なチョイスだし、衣装用意するのも簡単そうだ!そしてなによりインターネットぽい!これ100点だろ!
ってことでamazonで全身タイツを購入。
全身タイツを買うようなお調子者になりたくなかったけど、「これはパワーポイントなんだ」「インターネットのコスプレなんだ」と言い聞かせてクリックした。
あと、ひらめいた時の豆電球は工作した。
イラストレーターでデータを作って、
ダンボールに貼ってカット!床の洗濯物が邪魔。
ハンガーぶっちぎってパーツを固定して、
頭に載せられるようにハンガーで輪っかを作る。左にあるのははてなマーク。これは新聞紙とガムテープで作った。お金をかけずに若者のハロウィンに勝ちたい。
布団が黄ばんでいるように見えるけどこれは照明のせいだ。多分そう。
これが最終的な衣装。左上の棒は新聞紙とガムテープで作った鼻部分。その下は100円均一で買った手袋。その下は結局使わなかったフェイスペイント用の絵の具。でかいのは全身タイツ。
さて、仮装の仕方を説明しよう。
1.全身タイツを着る(不機嫌な顔がポイント)
2.手袋をはめる
3.家にあったニットキャップを首までかぶる。あとは鼻をつけるだけ。鼻は真っ黒のゴムがついているので顔にはめるだけだ。
自撮りをする場合、家のデジカメのセルフタイマーが10秒なので、ニットキャップかぶる→鼻をつける→電球を頭にのせる→規定の位置に立つ→ポーズを決めるというのを10秒以内にやらなくてはいけない。あと電球を固定している針金が弱すぎてヘナーっと倒れてしまう。なんだよ、このポーズは。
何がしたいんだよ俺は。
何回やってもうまく撮影出来なかった。10秒じゃ人間には無理だろ!!全部鼻つけ忘れているし!お昼前に何をやっているんだ俺は!いい天気だろ!外へでろ!外で遊べ!!!
こういう撮影に協力してくれる友達がほしいと思った。切実に。
会場へ向かう
仮装の針金がビヨンと出てた。恥ずかしい、今にも捨てたい。
会場に着き、デイリーポータルのライターである江ノ島くんに撮影をしてもらった。
会場着く前に電球とはてなマークを装備することが不可能と判断。途中の100均でボードを買って、別のクリップアートを目指すことに決めた。懸命でしょ?
ほとんど一致してる!45分くらいで作ったくせにだよ。
こんな感じで仮装を作りました。電球とはてなマークは燃やすことにします。
いやー、にしても地味なハロウィン楽しかったなー!!!
なんていうの?みんながみんな好き勝手してるのにそれを批判する人が皆無な空間!?最高じゃないですか!
って、これよく考えたらコミケと一緒なんですね。普段できない好きな格好がその場所だけ許されるっていう空間と空気!いや、そりゃ何万人も行きますわ!!
ハロウィンを受け入れられない人間でしたけど、こういう楽しめない人の為の受け皿になってるイベント最高でしかないですねェ!
あ、来年参加する方、前が見られる仮装にした方がいいですよ。ニット帽かぶると目が見えなくなるし、かと言ってニット帽外すとなんの仮装か分からなくなってしまいます。なので、多分お客さんの中で一番早く仮装諦めての僕じゃないですかね?
早い段階でパーカー羽織ってただの細すぎる黒いパンツを履いてる人になりました。
みんなが仮装して写真撮ってる輪の中に入れないの、悲しみしかないからな!
だから会場内での画像がないんですよ?
いや、しかしこの地味ハロウィンが浸透していくと多分本気勢が現れてしまうのではと思いました。地味な仮装なのに時間をかけて完璧なのを仕上げてくる人。そういうイベントにになってほしくないなと個人的に思います。
最近のエイプリルフールもそうですけどみなさん力入れすぎじゃないですか。誰かが力入れるとゆるーくやっている人が入りづらくなってしまうじゃないですか。こう、前日にテキトーにパーッとやって当日「なにそれ?クオリティ低っ、ゲラゲラ」みたいなのが何割かいても許される、そういう感じでずっと続いてほしいなと。ただ、力は入ってないけど「あっ!そうきたか」っていうのをやってほしいなと思いました。素材すごいいいのに100均のお皿みたいな感じの。
来年も行きます。
セルフタイマーを失敗して誰も写ってない画像が大量に残ってました。 なにコレ?
おおきちでした。ほいじゃ。