耳栓をつけたら外国に行ける

今日は祝日だったのだが、俺のスマホのアラームはいつも通り機能し、8時に起きてしまった。普段であれば休日は14時ごろ起きて、再度寝て、シコる程度の惰生を行っているのだが、これもなんかの縁だ。朝活をした。

 

まずはママ活アプリの検索。どうも、ごはんを食べに行くだけの関係でよいという女性がこの世に多いと聞く。アフィサイトにそう書いてあったのだからそう。インターネットにウソはない。良いアプリを探していたのだが、どれも商売っ気が強く諦めた(いいママ活アプリ情報お待ちしております。女性は金がなくとも夢を売ればいいらしいので、俺みたいな売れかけ二億歩手前のWEBライターって育てがいありそうじゃないですか?)。

 

その後、リハーサルスタジオに行った。と、言うのもドラムを叩くのにハマっているからだ。正確に言うとハタチ前半くらいにはドラムには触れていたのだが、離れてそれっきり(それっきりコニカ)になっていたの。だが、しかし、最近ドラム熱が再燃しはじめた(再燃とマジョリティ)。

 

自分の中でパンクブームが起きており、エイトビートが気持ちいいラモーンパンクなるジャンルを聴いている内に「こういう気持ちのいいエイト(エイトビートを通ぶるために略しました)を叩けるようになりたい。ライドのチキチキチキをやりたい!」と考えるようになった。それゆえのドラム熱である。ドラム熱とドラえもんズは似てる(王ドラはどら焼きを酢とラー油で食べる)

 

安いスティック購入して、通勤に使っているリュック(日能研の)にブチ込むようにしたのが一ヶ月前。いつでもスタジオにふらっとスタジオに立ち寄れる体制をとり、会社近くのスタジオに叩きに行ったのだが、全然感覚が戻ってこなかった。それが悔しく、ここ一ヶ月毎週の様にスタジオに行っている。

 

会社帰りのスタジオはコスパが悪い事に気付いたので、定期内に安いスタジオをみつけ、通いつめている。

 

今日もそこに行った。なんとなく感覚は戻ってきたけど、ドラムを叩いていた当時からアクセントなどを気にしたことがなかったので、自分が叩いた録画を初めて観て「下手だなー」となってしまった。最近じゃメトロノームを聴きながら歩く始末である。

 

ドラムはかなりの音量なので、耳を大事にするために耳栓をして叩いている。スタジオ終了時刻となり、ドラムのセッティングを元の状態に戻し、会計を済ませた。何故か今日は耳栓を外すのが面倒くさかったので、そのまま会計をして、外に出たのだが、これは不思議な体験だった。まるで外国を歩いているような気分になった。

 

耳から入る日本語が少なくなった事や、自分の息づかいくらいしか聞こえなくなる孤独感が、外国にいた時のそれと同じだったのだろう。秋葉原の街が外国になった。行き交う車も見えてはいるが普段聞こえる「ブーン」という音が聞こえない(小倉優子のカーセブンのCMではない)。向こうから来る人々も姿は見えるが、何を話しているか分からない。普段「ここは日本」という情報は無意識に耳から得ているのだなと思った。

 

朝活はまだ続く。プールへ向かった。ゆるいダイエットをずっと続けていたのだが、ここ最近怠けていたせいか、お腹が出てきた気がする。また、最近は革ジャンに憧れ、中古でライダースを買ってしまったので、それが似合うパンクスの様な体型になりたい願望が芽生えた。いや、パンクスはガリガリだから、せていてかつ筋肉が見えるサッカー選手的な体になりたい。それを戻す目指すべく、水泳を再開したのだ。

 

近所の区営プールが改装するため、1年は使えないというので、他の安いプールを探していたら、なんと通っているスタジオの近くにも区営プールがあるという。初めて使ってみたのだが、コレがなかなかいい。

 

前、行っていたプールは休日はジジババだらけ、なにやらコミュニティすら出来ているようで、話し声やらジジイのプール帽がやけにショッキングピンクやらで気が散っていたのだが、ここは祝日にも関わらず人が少なかった。集中できる。1時間ほど泳いで、自宅へ帰った。

 

朝活コンボはかなり体力を消耗する。足がパンパンになり、眠気も出てくる。糖質制限の為のキムチ鍋を作って寝た。

 

「毎日86400円もらえるが、貯めておくことは出来ず、翌日には繰り越せない。あなたならそのお金をどうしますか?」という質問というのかクイズがある。これは実は「一日は86400秒、あなたはそれを使い切らずに生きていくのか?」を気付かせる、ツイッターでバズりそうな提言なのだが、今日はまさにそれだなと思った。一日で体力を使い果たして寝る、こんな生活をしてみたい。

 

しかし、会社員にそれは酷だ。退社時間には体力消耗のイベントがない。

 

本当に日記になってしまった。

 

ひとまずドラムの目標はハイスタのステイゴールドを叩けるように仕様。ズッタツクタ、ズッタツクタを涼しい顔で叩けるようになりたい。

 

右手に比べて、左手は思ったように動かないので、お箸を左手で持って食べていると、ドラムをやっていた時の記憶が蘇った。

 

「俺!この左手でごはん食べる訓練、当時もやっていたな!!」

 

左手で箸を持つようにすると、無意識に気付かされる。

 

「あれ、俺右手で箸持つとき、こんなに脇開いてるっけ?」

 

「口への持っていき方ってこれでいいの?右手の時って、もっと地面に対して水平じゃない?」

 

「左手で箸を持つと、左手を司る脳が独立運動に慣れていないせいで、右手がチョキになってしまうな」

 

などと、思う。果たして左手で箸を持つことはドラムに活かせるのか?今後の俺ちゃんに期待である。